落語『にらみ返し』
ご案内のとおり、
年末になると、かかりがちな噺。
わたくしの贔屓は、
なんと言っても先代小さんの高座でかかる噺。
あらすじは皆さんご案内のとおり故、
割愛します。
テーマ? は、
ざっくり、
「年の瀬のどさくさ幕引きの滑稽さ」。
みたいなもんかしら。
浮世では、これくらいの滑稽噺が丁度よい。
何事も、
過ぎたるはよろしくない。
やりすぎると、
滑稽噺を通り越して、
まったく笑えない無慙噺になってしまう。
即ち、
誰も救われない心持ちになる。👓
これもご案内のとおり、
落語には、人死に描写を含む滑稽噺は、
『粗忽長屋』、『らくだ』、等々、
幾つかある。
が、あくまで滑稽噺のていにおさまる。
が、
この度の財務省や入管に関する報道に触れ、
言葉が見つからない。
このままでは、誰も救われない。👓